日本GAP規範

刊行に当たって

日本GAP規範 Ver. 1.0  2009 年8 月に「GAP 導入シンポジウム−GAP 導入とそのあり方−」が茨城県つくば市で開催され、GAP 普及のあり方が論議される中で、日本版の「適正農業規範」、即ち「日本GAP 規範」の必要性を強く感じていました。同じ2009 年の年初には、GAP 規範の手本とされているイングランドの「適正農業規範」が10 年ぶりに大改定され、ちょうど出版されたところでした。この「イングランド適正農業規範」は、イギリスの環境・食料・農村地域省(DEFRA)とナチュラル・イングランドの技術専門家によって書かれ、DEFRA の内局である環境庁の協力によって作成されたイギリス政府による「適正農業規範」です。
 そこで、当協会の理事で、現在の規範委員長である山田正美氏が中心となり、イギリス政府から翻訳・出版の許可を貰い、本格的に翻訳を開始しました。そして、翌年の2010 年4 月に「イングランド版適正農業規範−私達の水・土壌・大気の保護−」という日本語翻訳本を一般社団法人日本生産者GAP 協会から出版致しました。2010 年4 月のGAP シンポジウムでは、この規範を中心に「欧州の適正農業規範に学ぶ―日本農業のあるべき姿を求めて―」と題して講演と討論が行われ、「イングランド版適正農業規範」の内容の理解と、日本版GAP 規範の必要性などが議論されました。
 この日本語訳の「イングランド版適正農業規範」は、日本全国のGAP 関係者に読まれており、当協会には、「イングランドの適正農業規範のような位置づけで、日本農業の実情に相応しい日本版の適正農業規範を作って欲しい」という声が多数寄せられました。
 そこで、当協会内に規範委員会を設置して7名で構成される専門委員会に検討を依頼し、「日本適正農業規範」の原案作りを進め、全国各地の行政、試験研究や普及支援およびJA 営農指導などの現場で活躍する方々にご協力をお願いし、数多くのご意見をいただきました。これらを元にさらに内容的な議論を重ね、2010 年10 月に「日本適正農業規範(未定稿)」として出版することができました。2010 年10 月の「GAP シンポジウム」では、「日本適正農業規範」の内容とその活用等について検討がなされました。
 当協会では、規範委員会を拡大して協力をお願いし、日本農業の全体に共通する「日本GAP 規範」の作成を目指して更に検討を進め、農業の実践を踏まえた重要な項目に絞り込みました。2011年1 月下旬から1ヵ月間に募集しましたパブリックコメントのご意見を踏まえ、ここに「日本GAP規範Ver. 1.0」として出版するに至りました。
 この間にご協力をいただきました方々には、最後に「協力者」としてお名前を載せさせていただきましたが、名前の掲載を辞退された方々にも併せて心より感謝申し上げます。
 今後、本書を農業現場等で広くご活用いただき、さらにより良いものにして行くために、ご意見、ご要望等を賜りますようお願い申し上げます。
 また、出版に向けての最終段階にあった3 月11 日に東日本大震災が発生し、巨大な津波が多くの人命を奪うとともに、原子力発電所を破壊し、放射能が拡散するという最悪の事態に至っております。被災地の皆様には衷心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い事態の終息と復興を願っております。
2011 年3 月28 日
一般社団法人日本生産者GAP 協会

一部抜粋 刊行にあたってから目次まで (PDF)
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「はじめに」(本文より)

「はじめに」の本文

一部抜粋 「はじめに」(本文より) (PDF)


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