『グリーンな栽培体系と国際水準GAP』

『グリーンな栽培体系と国際水準GAP』


開催趣旨


 本シンポジウムでは、持続可能な農業を目指す生態学的農法について、第一人者から学びます。

 また、米国の農業で実績を上げている生態学的土壌管理に関して、農家と農業改良普及員のバイブル 『実践ガイド 生態学的土づくり』 を通して、日本農業の問題を解決する「グリーンな栽培体系」の実現について議論を深めます。

 さらに、生産性と持続性を同時に達成することを目標とする世界と日本の農業が、GAP(適正農業管理)をどのように進めるのか、国際水準GAPを意識し、世界のGAP認証も含めた現実的な課題解決のための議論を進めます。


開催概要


名称
2023年度 GAPシンポジウム 『実践ガイド 生態学的土づくり』 日本語版出版記念大会
テーマ
『グリーンな栽培体系と国際水準GAP』
日時
2024年2月8日(木)受付 12:00 ~ 開始 13:00~17:00
     9日(金)受付 9:15 ~ 開始 9:45~17:00
会場
【ハイブリッド開催】
オンライン(Zoomウェビナー) ・ つくば研修支援センター(茨城県つくば市)
※開催後に参加者限定で各講演のビデオをストリーミング配信予定
参加費
(個人)主催・共催の会員:\7,500、一般:\11,250、大学生: \1,500、高校生:無料
(団体)農学系大学・専修学校・農業高校の授業として聴講:\11,250
*配布(ダウンロード送付)資料: GAPシンポジウム講演要旨
推奨資料
(別売)
『実践ガイド 生態学的土づくり』
2日目は主に上記書籍の内容を踏まえた講演が行われます。当日までにお求めになることを推奨します。
『実践ガイド 生態学的土づくり』特設ページ
主催
一般社団法人日本生産者GAP協会
共催
農業情報学会
一般社団法人GAP普及推進機構
特定非営利活動法人経済人コー円卓会議日本委員会
一般社団法人沖縄トランスフォーメーション(沖縄DX)

特別協賛
株式会社つくば分析センター
特別企画:つくば分析センター 試験室・機器分析室見学会 事前申込先着20名
事務局
大会実行委員長:小松崎将一 茨城大学農学部教授
一般社団法人日本生産者GAP協会 教育・広報委員会、株式会社AGIC大会事務局

プログラム

 詳細が決まりましたら、随時、掲載いたします。

※講演内容、時間は進行上の都合により変更になる場合もございます。あらかじめご了承願います。(敬称略)

2月8日(木)

12:00~13:00受付
13:00~13:10開会・オリエンテーション
13:10~16:30開会挨拶
『実践ガイド 生態学的土づくり』 日本語版出版に当たって
二宮正士
東京大学農学生命科学研究科 (名誉教授)
講演
『持続的な農業は生態学的土づくりというGAPから』
田上隆一
日本生産者GAP協会理事長
農政報告
『グリーンな栽培体系への転換』
金野勇悟
農林水産省農産局技術普及課 係長
講演
『日本型土壌保全農法の特徴と課題』
金子信博
福島大学食農学類生産環境学コース 教授
講演
『生態学的土壌管理としてのカバークロップの利用』
小松崎将一
茨城大学農学部附属国際フィールド農学センター長 教授
16:45~17:001日目クロージング

2月9日(金)

9:15~ 9:45 受付(入室)
9:45~10:002日目オリエンテーション
10:00~12:00基調講演
『実践ガイド 生態学的土づくり』の事例紹介に学ぶ
~翻訳者による講義~
山田正美
日本生産者GAP協会専務理事
講演
『農業を通じて土壌を改善する 大学農場での長期輪作試験からのメッセージ』
小松崎将一
茨城大学農学部附属国際フィールド農学センター長
12:00~13:30昼休み
(特別企画:つくば分析センター 試験室・機器分析室見学会 事前申し込み先着20名)
13:30~15:20事例
日本での具体的な実践事例
1)片平農園 片平一馬(千葉県市川市)
各種野菜 耕起 無肥料・無農薬
2)ふしちゃんファーム 伏田直弘(茨城県つくば市)
葉菜JAS有機 ASIAGAP
講演
GH農場評価/GLOBALG.A.P.と生態学的土づくり
日本生産者GAP協会
15:20~15:40休憩
15:40~16:45総合討論
質疑応答・総合討議
16:45~17:00クロージング・閉会

補足情報


 昨年80億人を超えた世界人口を支える農業は、生産性の向上を図らなければなりません。一方、近代農業では耕起の多用や化学肥料、化学農薬の多投等により生物多様性が損なわれ、多くの温室効果ガスを放出し、河川や地下水の汚染も引き起こしています。また、作物の生産性も伸び悩んでいます。
 これらに対して、GAP先進国の欧米は、「世界のGAPステージ3(2021年~)(※)」で、生産性の向上と同時に、持続可能な農業を目指す国際戦略を掲げています。
 これらに追随する日本の政策が「みどりの食料システム戦略」です。

※ 「世界のGAPステージ3」とは

 GAPステージ1: 環境保全型農業を奨励した農業政策の時代(1981年~) 

 ○「適正農業規範:GAP規範」の遵守と補助金のクロスコンプライアンス

 GAPステージ2: 農産物の取引先農場を監査する「農場認証スキーム」の時代(2001年~) 

 ○ 「農場管理規準:チェックリスト」の遵守を農産物の取引要件とする輸入規制

 GAPステージ3: EUのFarm to Fork戦略、米国の農業イノベーションアジェンダ(2021年~) 

 ○ Farm to Fork戦略  2030年までに、
  ①農薬の使用及びリスクを50%減少させる。
  ②肥料の使用を少なくとも20%減少させる。
  ③家畜及び養殖に使用される抗菌剤販売量を50%減少させる。
  ④有機農業を少なくとも農地面積の25%まで引き上げる。
 ○ 農業イノベーションアジェンダ  2050年までに、
  ①米国の農業生産量を40%増加させる。
  ②米国の食料システムを含むゼロエミッションの実現。
  ③土壌健全性と炭素貯留を強化し、カーボンフットプリントを純減する。
 ○ みどりの食料システム戦略
 ○ GLOBALG.A.P.認証制度では、「環境・気候変動」、「水資源管理」の章を追加・改定(2021年~)
  土壌の健全性と生産性を維持する「生態学的な土壌管理」に加え、温室効果ガス排出量の算定で削減計画を要求、水質・水量のモニタリングで利用効率の向上を求めている。

参加申込

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が先行き不透明なことをふまえ、つくば研究支援センターでの会場開催とZoomでのオンライン配信を併用したハイブリッド形式にて開催することといたしました。なお現地会場では、会場の規定する感染防止対策に従って運営を行い、感染予防に努めます。会場参加者の上限は50人(収容人数99人)とさせていただきました。


参加方法
参加ご希望の方は、 申込みフォームにてお申込みいただくか、参加申込書icon_pdf.gif(361 byte)へ必要事項をご記入の上、EmailはたはFAXでお申し込みください。確認メール(またはFAX)にて受講票をお送りいたします。
農学系大学・専修学校・農業高校の授業枠参加専用のお申込み用紙がございます。詳しくは事務局にお問い合わせください。
定員
会場50名
オンライン200名
宛先
メールmj(アットマーク)fagap.or.jp
FAX029-856-0024
参加費(資料代)
主催・共催会員¥7,500(税込)
一般¥11,250(税込)
学生¥1,500(税込)
高校生無料
農学系大学・専修学校・農業高校の授業として聴講
※授業参加生徒の感想レポートの提出をお願いいたします。
\11,250(税込)
別売資料
『実践ガイド 生態学的土づくり』
定価 5500円(本体 5000円+税) 送料(1冊送付)全国一律370円
●協会会員は本体価格より1割引となります。
●書籍のご購入は、書籍購入ページからお申し込みください。
※10冊以上のご購入で本体価格より2割引となります。(会員・非会員問わず)
※書籍の請求書の発行は株式会社AGICとなり、振込先が別となります。
取扱口座
振込先銀行三井住友銀行 つくば支店
口座番号普通預金 0152070
口座名義人イツパンシヤダンホウジンニホンセイサンシヤギヤツプキヨウカイ
一般社団法人日本生産者GAP協会

昼食
事務局からの昼食のご用意はありません。
つくば研究支援センター内の売店、または近隣の飲食店をご利用ください。
(※センター内にレストランもありますが、ランチタイムは混雑が予想されます)
お問い合わせ

一般社団法人日本生産者GAP協会
TEL : 029-861-4900
FAX : 029-856-0024
Email:mj(アットマーク)fagap.or.jp

アクセス

当シンポジウムは、ハイブリッドでの開催となります。当日ご来場が困難となった場合は、オンラインでの参加 または、開催後のストリーミング配信でご覧いただけます。


会場参加

会場

つくば研究支援センター
〒305-0047 茨城県つくば市千現2-1-6
TEL : 029-858-6000(代)

お車でお越しの方

 当日、お車でご来場の方は、シンポジウム参加者用専用駐車場に駐車して頂くための無料「駐車証」をご用意しております。
 お申し込みの際、該当欄にチェックをされたご来場者様には、開催前日までに、メールにて「駐車証」を送信いたしますので、当日は印刷してお持ちいただき、駐車場にてご利用ください。

 周辺道路 駐車場 バス停留所案内図

公共交通機関でお越しの方

以下は一例です。

つくばエクスプレス つくば駅より
バス利用
つくばセンター(バスターミナル)の4番のりばから「学園南循環線【右回り】」に乗り7分、「つくば研究支援センター」で下車してください。 料金:210円

右回りつくばセンターつくば研究支援センター
2月8日12:0012:07
2月9日9:009:07

タクシー利用
つくば駅より「つくば研究支援センター」まで、およそ10分です。

 交通案内

オンライン参加

 当シンポジウムでは、オンラインによるウェブ会議システム「ZOOM」(https://zoom.us/)を利用しております。

 接続については、「ウェブシンポジウム受講方法(PDF)」にて、ご入場の準備をしていただくと、当日スムーズにご参加いただけます。